
選定療養適用
FINEVISION HP
ファインビジョンは、2011年にベルギーのPhysIOL社が販売を開始した親水性アクリルの回折型3焦点レンズでしたが、レンズの素材が独自の疎水性アクリルに変更され、アメリカのBVI社からの販売に変わりました。 これまでは厚生労働省の認可を受けておらず国内では自費診療で取り扱われていましたが、このたび選定療養対象レンズに加わりました。
レンズの特長
「遠方と近方」、「遠方と中間」という2種類の2焦点眼内レンズを組み合わせることにより、遠方・中間・近方の3つの距離にピントを合わせることが可能になりました。
中でも、近方が良く見える3焦点レンズとしてヨーロッパでの高い実績があるレンズです。近方焦点距離が35cm程度まで見えるため近方重視の方にはメリットが多く、国内での臨床試験においても近方33cmから遠方まで両眼で小数視力1.0以上の良好な視力が得られているという報告もあります。
同じ3焦点レンズであるパンオプティクスと比べ近方の焦点距離が35cmと近いため、より手元の見え方を重視されたい方におすすめです。
回折型レンズのため、ハロー・グレアなどもある程度生じますが、瞳孔径により光エネルギーを調整する仕組みであるアポダイズ構造を採用することで、そのような異常光視症が軽減される工夫がなされています。 逆に、瞳孔径が大きくなる暗所での近方視にはやや注意が必要とも思えますが、その点は強い加入度数でカバーする狙いがあります。
現時点では、レンズの度数範囲が他のレンズに比べると狭く、強度近視の方だと適切な度数がなく不適応となる場合もあります。 また乱視矯正用のレンズもないため角膜乱視の強い方には不適応となりますが、将来的には導入される見込みとのことです。
- 新聞や本をよく読む方
- ゴルフやスポーツなどアクティブにされる方
- お仕事など多彩な場面の中で過ごす時間が多い方
- 強度乱視の方
レンズ代(片眼)
- 選定療養適用 乱視なし 335,000円 [自費]
※レンズ代(自費)の他に下記費用が別途必要となります。
[健康保険自己負担額] | 1割:15,000円 | 2割:18,000円 | 3割:45,000円 |
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