iStent injectWとCLARUS500を導入しました

iStentの第2世代 iStent injectW

走査型超広角眼底撮影装置 CLARUS500

 

2点を松本眼科では新しく導入いたしました。

 

【iStent injectW】
iStent injectW は日本で承認を受けた低侵襲緑内障手術(MIGS)で世界最小(全長0.36mm)の
インプラントです。軽度緑内障の人が白内障手術を受ける際にチタン製のステント(筒)を
シュレム管に挿入
します。

これまでのiStentでは挿入できるステントが1個でしたが、iStent injectWでは2個のステントを
挿入できるようになり、これまでの1個留置よりも眼圧下降及び点眼薬減少効果が期待できるように
なりました。

房水の排出を増加させることで術後に眼圧が少し下がることが多くなり、点眼薬が減ったり、
不要になるケースがあると報告されています。

そして、iStent injectWの一番の利点は、結膜などに全く侵襲がなく将来にマイナスとなる
後遺症がほとんどないことです。

厚生労働省の認可を受けて実施している施設は日本ではまだ少ないですが、今後更なる普及が
期待される治療法です。

 

【CLARUS500】
眼底の網膜や視神経乳頭をカラー写真で撮影します。
今まで使用していたカメラよりも非常に高精細、そして約4倍の範囲を1度で撮影することが可能となりました。

パノラマ撮影モードでは、撮影した写真を自動で合成することができ、眼底の広い範囲の検索が
可能となりました。
これにより、糖尿病網膜症など、肉眼ではなかなか見つけにくい網膜周辺部の出血や網膜剥離の
前駆症状などを発見したりすることができ非常に有用です。

また瞳孔の小さい方や、瞳孔を広げることができない緑内障の方の場合などでも無散瞳で撮影することができます。

 

松本眼科