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ICL手術とは

ICLはハイドロキシエチルメタクリレート(HEMA)とコラーゲンの共重合体素材のコラマーからできており、387nm以下の紫外線を90%以上カットする特性も備えています。
生体適合性の良い素材で、半永久的にメンテナンスフリーで使用できます。
また、レンズを柔らかく折りたたむことが可能なため、眼内に入れるための切開創は小さくてすみます。

適応と禁忌

※適応や禁忌はあくまで目安ですので、詳しくは適応検査をしてからの判断になります。

<適応>

  • 21~45歳までの方
  • 術前の近視度数-6.0D以上(慎重適応:近視-3.0~-6.0D未満、-15.0D以上)
  • 術前の乱視度数C-1.00D~C-4.00D以下
  • 前房深度2.8mm以上
  • 角膜内皮細胞密度(CD)最低値
    21~25歳 2800個/mm²
    26~30歳 2650個/ mm²
    31~35歳 2400個/ mm²
    35~40歳 2200個/ mm² 以上

<禁忌>

  • 21歳未満の方
  • 眼疾患がある
  • 散瞳径7.0mm未満
  • 前房深度が2.8mm未満
  • 角膜内皮障害
  • 円錐角膜や角膜不正乱視が強い症例
  • レーシックなど屈折矯正手術の
    既往歴がある
  • コラーゲンに対する過敏症
    (アレルギー)既往
  • 全身疾患などを理由に医師が
    適応外と判断した方
  • 妊娠中、授乳中

メリット・デメリット

<メリット>

  • 角膜を切除せずに近視や乱視を治すため、
    光学的な損失が少なく鮮やかな見え方が得られます
  • コンタクトレンズやレーシックで起こりやすいドライアイも感じにくいです
  • 強度近視や角膜が薄くレーシックが適応外の方でも手術が可能です
  • UVケア(紫外線対策)としても有用です
  • 年齢相当の調節力も保存されます
  • 万が一のケースですが、レンズが合わなかった場合や何かトラブルがあった場合、レンズを交換したり取り外して元の状態に戻すことが可能です
    また、将来白内障の手術をする際も同様にレンズを取り外して元の状態に戻すことができます

<デメリット>

  • 乱視用のレンズを使用する場合は、
    レンズが到着するまで1~2ヶ月程かかります
  • 手術後しばらく眼圧が高くなることがあります
  • レーシックより程度は軽いですが、
    ハロー・グレアが出ることもあります
  • 30代後半~40代の方は老眼を感じるまでの年数が早い可能性があります
  • まれに合併症として白内障を誘発することがあります
  • 自費診療のため高額になります

ICLと他の屈折矯正との比較

視力矯正方法 メリット デメリット 当院での取扱
ICL

虹彩と水晶体の間に眼内レンズを挿入する手術で矯正

  • 近視の戻りが少ない
  • クリアで色鮮やかな見え方を実現できる(見え方の質が高い)
  • 強度近視や乱視も対応可能
  • 合わない場合レンズを取り外し元に戻すことも可能
  • 手入れが不要
  • 費用が高額
  • 非常に稀な場合だが術後に
    合併症を起こす可能性がある
  • レンズ到着までの時間がかかる
  • 術後、眼圧上昇することがある

眼鏡

眼鏡をかけることで矯正

  • 手入れが簡単
  • 装用時間の制限があまりない
  • 周辺部がやや歪み、レンズの外側で見え方に不自由な部分が生じる
  • スポーツや悪天時に不便
  • 強度の屈折矯正は難しい
  • 眼精疲労が起きやすい

コンタクトレンズ

日中起きている間、角膜上にレンズを装着し矯正

  • 見た目が変わらない
  • 視力の左右差がある人でも矯正可能
  • 衛生管理が大切
  • 装用時間に制限がある
  • ドライアイ、アレルギーの人は装用が困難
  • 長期装用による眼瞼下垂などのコンタクトレンズトラブルや合併症がある

オルソケラトロジー

就寝時のみ角膜上に
レンズを装用して矯正

  • 日中は裸眼で生活が可能
  • 近視の進行を抑える効果があるといわれている
  • 角膜の柔らかい子供には
    特に効果が期待される
  • レンズの装用をやめると角膜の形状が元に戻る
  • 強度の近視・乱視には不向き
  • 安定した視力を得るのに時間がかかる
  • 夜など暗い場所で光が滲んで見えることがある
  • コンタクトレンズ同様ケアに手間がかかる

レーシック

角膜をレーザーで削る手術で矯正

  • 裸眼で生活できる
  • 手術後すぐに視力が得られる
  • 手入れが不要
  • 強度近視や強度乱視は不適応
  • 角膜を削るために収差・ドライアイやハロー・グレアが増える
  • 術後、元に戻すことはできない
  • 手術合併症まれにあり

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ICLとレーシックの比較

ICLはレーシックと違い角膜を削らないため、レーシックでは矯正の難しい強度近視や強度乱視の方でも手術を受けることができます。
レーシックでは角膜を削るため元に戻すことはできないのに対して、ICLでは万が一トラブルが起こったり、見え方に満足できない場合などはICLを取り出して元の状態に戻すことができます。
将来白内障になった際はレンズを外して、通常の白内障手術を行うことができるのも安心材料となります。

※当院ではレーシックは実施しておりません。

患者さまの満足度や評価が良いといわれています

ICLはレーシックと違い角膜を削るのではなく眼内レンズを挿入することで視力矯正を行うため、術後のリスクやドライアイを感じることも少なくなります。そのため、レーシックと比較して患者さまの満足度・評判が良いといわれています。

近視の戻りを少なくすることができます

「近視の戻り」とは、年数が経つにつれ近視度数が以前の状態に戻ってしまうことを指します。
ICLはレーシックに比べこの近視の戻りが少なく、長期間にわたってICL手術で得られた見え方を維持することができるといわれています。

強度近視の方でも手術を受けることができます

ICLはレーシックでは矯正の難しい強度の近視や乱視の方でも受けることができるというメリットがあります。
レーシックでは角膜を削る必要があり、削れる量には限界があります。また、角膜を痛めるリスクもあります。
ICLは角膜を削らず眼内コンタクトレンズを挿入する手術方法のため、強度近視の方にも対応可能です。

レンズを交換したり、手術前の状態に戻すことも可能です

レーシックでは角膜を削るため元に戻すことはできないのに対し、ICLでは万が一トラブルが起こったり、見え方に満足できない場合などはレンズを取り出して元の状態に戻すことができます。
また、基本的にはレンズを取り替える必要はありませんが、度数やサイズの変更が必要な場合でも、レンズを取り出して入れ替えることができます。将来白内障になっても通常の白内障手術を行うことができるのも安心材料になります。

レーシック ICL
手術方法 角膜をレーザーで削り屈折矯正 眼内レンズを挿入し屈折矯正
近視の戻り 近視の戻りの可能性あり 近視の戻りが少ない
見え方の質 角膜を削るために収差が増える クリアで色鮮やかな見え方

ICL手術までの流れ

1.

適応検査+院長診察 ※自費で¥11,000(税込)

  • 院長診察の枠で予約を取らせて頂き、検査と診察を行います。
  • 瞳孔を開く目薬を点しますので、点眼後5~6時間は見えづらくなります。この日はお車での来院はお控えください。
  • 細かい近見作業もしづらくなりますのでご注意ください。
  • 適応検査で手術が可能と診断された場合、この日に手術や術前検査、手術説明会の日程を決定します。
  • 適応検査を行った結果、ICLは不適応と医師が判断しICL手術が行えない場合も、適応検査代を頂戴することになります。
2.

術前検査

  • 眼内に挿入するICLの度数や大きさの決定に関わる大切な検査です。
  • この日は目の本来の度数を検出するために調節麻痺薬を点眼します。お車での来院はお控えください。
  • 点眼後2、3日は目薬の効果が持続するため、見えづらくなります。細かい作業もしづらくなりますのでご注意ください。
  • また、術前検査の前にはコンタクトレンズの装用を中止し、眼鏡で生活していただく期間があります。
    (ソフトコンタクトレンズ:1週間)
    (乱視用コンタクトレンズ:2週間)
    (ハードコンタクトレンズ:3週間)
  • これらを守られないと本来の目の屈折度数を測ることが難しくなり、術後の見え方に影響を及ぼす可能性があります。
  • この日手術申込書をお渡しします。手術申込書に記載された金額を手術説明会の時に保証金として頂きます。
    レンズの発注は保証金を頂いてからになります。
  • 乱視ありのレンズを使用する場合は、レンズを発注してからレンズが到着するまで1~2ヶ月程かかるため、手術日と手術説明会が延期になる可能性があります。
3.

手術説明会

  • 乱視なしのレンズを使用する方の場合はこの日に <手術申込書><保証金>の2点をご持参ください。
  • 手術の同意書をお渡しし、内容についてご説明します。
  • 手術前後の注意点や実施して頂きたいことについてご説明します。
4.

レンズ発注

  • レンズは保証金と手術申込書を頂戴してからの発注となります。
    乱視なしの場合:1週間程で到着
    乱視ありの場合:1~2ヶ月程で到着
  • 1~4のスケジュールはあくまでも一例です。
  • 乱視ありのレンズをご使用になる場合、レンズの到着まで時間がかかるため、レンズ発注と手術説明会の順番が変更になる可能性があります。
  • レンズ発注後の患者様都合でのキャンセルの場合、保証金は返金できませんのでご了承ください。
5.

手術当日

  • <手術同意書><手術代金の残り>を当日ご持参ください。
  • 手術当日は可能であればコンタクトレンズは外して来院ください。
  • 手術当日はお車での来院は控えて頂き、公共交通機関での来院をお願いします。
  • 手術時間は片眼15~20分です。ICLは両眼同日に手術が可能です。
  • 手術終了後は院内で1時間ほどお休み頂いた後、検査と院長の診察があります。
    ICLの状態や眼圧などをチェックし、問題がなければご帰宅となります。
6.

手術後の診察スケジュール

  • 手術翌日、1週後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後の予定です。(※術後の経過などによって変更する可能性があります)

手術の流れ

手術時間は片眼で約20分ほどです。ICLは両眼同日に手術することが可能です。

点眼麻酔

点眼麻酔をして、白目と黒目の境目の角膜を約3mm切開します。

ICLを眼内に挿入

切開創から丸めたICLを挿入します。

ICLが広がった状態

丸めたレンズを広げていきます

虹彩と水晶体の間に挿入

眼内で広がったICLを虹彩と
水晶体の間に滑り込ませます。

目薬で瞳孔を縮める

ICLの位置を中央に調整し、
目薬で瞳孔を縮めて手術終了。

 

何かご不明点やご質問などがあれば、遠慮なく当院までお問合せください。