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当院で可能なレーザー治療

通常の光と違ってレーザー光は医学的な治療を行うのに適した性質をもっています。
糖尿病網膜症をはじめとする網膜疾患、後発白内障、緑内障等に対する幅広いレーザー治療を外来にて行っています。
レーザー治療は日帰りで行うことができ、手術に比べると圧倒的に患者様の負担を少なく行うことが出来ます。
レーザー当日から入浴なども行なって頂けます。

緊急性のある場合を除いては予約を取って行なっております。
レーザー治療は基本的に金曜の午後・土曜の午前のみ行なっております。

網膜光凝固術(PC)約5分程度

網膜光凝固術(PC)とは、特定の波長のレーザー光で病的な網膜を凝固させることにより病気の進行を抑える治療方法です。
治療は日帰りで行えます。治療に伴い、検査や点眼などの必要があります。

治療対象となる疾患

糖尿病網膜症
糖尿病による合併症のひとつで、日本では失明原因の第2位を占めているほど、早期発見と早期治療が大切な疾患です。糖尿病になってから数年~10年以上経過して発症するともいわれていますが、かなり進行するまで自覚症状がない場合もあります。
早期発見の場合はPCで浮腫がひき、視力が改善することもあります。

※ 早期発見ではPC、症状が進行している場合には下記のPRPを行います。

網膜静脈閉塞症
文字通り、網膜の静脈が閉塞する(血管が詰まって血液が流れなくなる)疾患です。
主に高血圧の方や年配の方に多く発症しています。
症状はさまざまですが、網膜の出血や浮腫が黄斑部に発症した場合には視力が大きく低下します。
進行すると血管新生緑内障や硝子体出血などを合併する場合があり、失明に至る可能性もありますので、早期発見・早期治療が推奨されます。
網膜裂孔
眼球の打撲をはじめ、加齢や強度近視などが原因で、網膜に亀裂や穴があくことがあります。
病気が進行するにつれて視界に異物が見えたり、視野が狭くなったり、視力が落ちたりと症状はさまざまですが、網膜剥離の状態まで進行した場合には、失明に至る可能性もあります。
年齢に関わらず、普段からの眼科検診で発見することが大切です。
中心性漿液性網脈絡膜症
網膜の中でも最も視力と密接な関係をしている黄斑(おうはん)に、網膜剥離が生じる疾患です。
視力低下は軽度の場合がほとんどですが、視界の一部が暗く見えたり、歪んで見えるなどの症状が出ることもあります。原因は不明ですが、強いストレスや妊娠時などに発症する場合もあるほか、皮フ科で処方されるステロイド薬が原因になる場合もあるため、主治医との相談が必要になります。

汎網膜光凝固術(PRP)約10-15分程度

汎網膜光凝固術(PRP)は、レーザー光によって網膜を広範囲に凝固する治療方法です。
糖尿病網膜症の進行例に行うため、上記のPCに比べレーザーを撃つ範囲の広さと数が多くなります。
治療は日帰りで行えます。治療に伴い、検査や点眼などの必要があります。
汎網膜光凝固術(PRP)

治療対象となる疾患

糖尿病網膜症
糖尿病による合併症のひとつで、日本では失明原因の第2位を占めているほど、早期発見と早期治療が大切な疾患です。糖尿病になってから数年~10年以上経過して発症するともいわれていますが、かなり進行するまで自覚症状がない場合もあります。かなりの進行例の場合にはPRPを数度実施することもありますが、視力がもとの状態にまで戻らない場合もあります。出血を起こしていたり、悪い循環の原因となっている網膜細胞へ広範囲にレーザーを照射するため、網膜への侵襲も強く、視野が少し狭まったような感覚を覚える方もおられます。

YAGレーザー治療約2-3分程度

後発白内障を治療するためのレーザー治療です。治療に伴い、検査や点眼などの必要があります。
治療は日帰りで行うことができ、次の検診の際には既に自覚的な見え方が改善されている方も多くいらっしゃいます。

治療対象となる疾患

後発白内障
白内障手術の後に発症する、後発白内障とは、水晶体嚢が濁ってくる疾患です。水晶体嚢にある細胞が増殖し混濁してくることが原因で、白く霞んで見えたり、曇って見えたりすることがあります。濁りの程度が軽く、視力の低下や霞みがなければ治療の必要はありませんが、視力に大きく影響をきたすようになればYAGレーザーを照射し、穴を開けることで濁りを取り除きます。
痛みはほとんどありませんが、切開した破片が眼の中に散らばるため、治療後少しの間、虫が飛んでいるように見える(飛蚊症)ことがあります。

レーザー治療の流れ

1
レーザー前検査
2
散瞳薬点眼
3
点眼麻酔
4
レーザー照射
5
レーザー後診察
6
定期検診

レーザー治療は、座った状態で台の上に顎を乗せて施術を行います。事前に点眼麻酔を行い、レーザー治療用コンタクトを目の前に当て、レーザーを照射します。 痛みはほとんどありませんが、患者さまによっては弱い痛みを感じることもあります。

※ レーザーの照射時間などは術式により異なります

緑内障の治療の中でレーザー治療を行うことがあります。緑内障の治療の場合はこちらの流れとは少し異なりますので、詳細は下記よりご覧ください。